車両出荷後のセキュリティ対策に貢献するため、サイバー攻撃検知技術である車載IDSの評価方法を調査研究します
lackhatをはじめとする国際会議等で車両に対するサイバー攻撃が継続的に報告されています。これに対し、個社での対策や国連・国レベルでの法整備が進められています。
特に、UNECE/WP29で検討中の国連法規UNR155の中に、“サイバー攻撃を検知・対処すること”が織り込まれる見込みですが、各車に必要なレベルを決定し、実装することは容易ではありません。
本プロジェクトでは、車載IDSに注目し、各車にとってよりよいIDS(侵入検知システム)を選定するための評価観点、評価方法等を検討します。
プロジェクトの論点
活動内容
①仕様に基づく評価観点の検討
監視対象や提供形態の他に、検知対象※やロギング項目、設定ツールの有無等、仕様に関して評価するべき観点を整理します。A1 A2
A3 B1
※送信周期異常、車の仕様外の値、プロトコルへの攻撃等
②基本テストケースの検討
車載IDSが最低限備えるべき検知機能、検知時のロギング機能をテスト要件として導出し、さらに、それら要件を満たしているかを簡易にテストする方法を検討します。B2
B3
③攻撃事例からIDSに求められる検知機能を導出する手法の検討
新たな攻撃に対し、自社車両が検知可能かをテストする方法を検討します。B4
SIP自動運転は、引き続き人文・社会科学の視点も含む総合知をフル活用して、Society5.0の具現化として社会構造を変革する自動運転社会の実現と、その先にある一人ひとりの多様な幸せの実現に貢献していきたいと思います。
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B2ダイナミックマップのコンセプト
B3車両プローブ情報を活用した車線レベル道路交通情報の生成と配信
B4自動運転の実現に向けた信号情報提供技術の高度化
B5協調型自動運転を実現する通信方式の検討
B6東京臨海部実証実験の概要
B7a東京臨海部実証実験-臨海副都心地域(信号情報提供とインパクトアセスメント)
B7b東京臨海部実証実験-首都高速道路(合流支援情報とETCゲート開閉情報の活用)
B7c東京臨海部実証実験-羽田空港地域(自動運転による次世代公共交通システム)
B8仮想空間における安全性評価技術の概要
B9サイバーセキュリティ(侵入検知システム(IDS)の評価方法)