Zone A

協調領域の技術を共に磨く

B10 技術開発/協調型自動運転に関する通信方式ロードマップ

技術開発/協調型自動運転に関する通信方式ロードマップ①

ポイント

V2X通信の活用による協調型自動運転の実現が重要になっています。その実現に向け、新たな通信方式(5.9GHz帯等)の実用化を含め、今後取り組むべき具体的な実施事項をロードマップとして策定しました。

【技術開発概要と成果】

1.検討体制

  • 協調型自動運転の実現に向け、府省庁、ITS関係団体、学、企業(車、電気・通信)が一堂に会し実施
検討体制

2.ユースケース通信要件検討及び通信性能検証

  • 国際動向を踏まえ、協調型自動運転ユースケース(25種)*1を規定
  • 各ユースケースの実現に向けた通信要件(通信性能、通信シーケンス、メッセージ内容)*2を策定
ユースケース通信要件検討及び通信性能検証</

*1:協調型自動運転ユースケース(2019年度協調自動運転通信方式検討TF活動報告)
*2:SIP協調型自動運転ユースケースに関する通信シナリオ/通信要件の検討資料(ITS FORUM RC-017 1.0版)

  • 通信要件に対する700MHz帯ITS、新たな通信方式(5.9GHz帯等)での通信性能検証を実施
  • 通信要件に対する通信シミュレーション
    [通信要件に対する通信シミュレーション例]

    左:通信距離に対する通信パケット到達率評価(見通し内)
    右:通信距離に対する通信パケット到達率評価(見通し内、見通し外)

    テストコースでの通信性能検証
    [テストコースでの通信性能検証]

    技術開発/協調型自動運転に関する通信方式ロードマップ②

    【技術開発概要と成果】

    3.ユースケース(UC)展開計画

  • 関連プロジェクトでの取組、国内外動向を踏まえ、協調型自動運転ユースケースの展開計画(想定)を策定
  • ユースケース(UC)展開計画

    4.通信方式ロードマップ

  • 通信性能検証結果、ユースケース展開計画を踏まえ、新たな通信方式に求められる普及時期を2040年頃(実用化は2030年頃)と想定し、その実現に向けた実施事項を時系列で整理
  • 通信方式ロードマップ

    課題

    今後、本ロードマップを起点として、通信のみならず車両やインフラも含めた開発関係者においてそれぞれ役割を分担して検討を行い、また業界横断で議論・連携を深めることで、協調型自動運転の早期実現が期待されます。

    技術開発/協調型自動運転に関する通信方式ロードマップ③

    ▼=ユースケース開始時期に関する想定
    ●=関連するインフラ等の整備計画想定(青文字=関係省庁ロードマップ等の記載から想定 黒文字=受託者想定)

    ユースケースの展開シナリオ(V2I)

    ユースケースの展開シナリオ(V2I)

    ※1 a-1-1:予備加減速合流支援、a-1-2:本線隙間狙い合流支援

    ユースケースの展開シナリオ(V2V)

    ユースケースの展開シナリオ(V2V)

    ※1 緊急車両情報の発信は「緊急走行時」に限る想定
    ※2 a-1-4. 車同士のネゴによる合流支援(V2V)、a-2. 混雑時の車線変更の支援(V2V)、a-3. 渋滞時の非優先道路から優先道路への進入支援(V2V)
    ※3 g-1. 電子牽引による後続車無人隊列走行(V2V)、g-2. 追従走行並びに追従走行を利用した後続車有人隊列走行(V2V)
    ※4 限定車両が対象(自動運転トラック等)

    ユースケースの展開シナリオ(V2N)

    ユースケースの展開シナリオ(V2N)

    ※1 d-1. 異常車両の通知による走行支援(V2N)、d-2. 逆走車の通知による走行支援(V2N)、d-3. 渋滞の情報による走行支援(V2N)、d-4. 分岐・出口渋滞支援(V2N)、d-5. ハザード情報による走行支援(V2N)
    ※2 緊急車両情報の発信は「緊急走行時」に限る想定
    ※3 通信要件検討の際の関係団体ヒアリング結果より
    ※4 限定車両が対象(デマンドバス等)

    協調型自動運転に関する通信要件のロードマップ

    協調型自動運転に関する通信要件のロードマップ