交通環境情報を活用したKYOTO楽Mobiコンテストで、京都の課題解決に繋がる多くのアプリ・アイデアが生まれました。
「KYOTO楽Mobiコンテスト」は、日本を代表する世界的な観光都市である京都を対象地域とし、さまざまな交通環境情報(交通・物流・施設等に関するデータ)をアーキテクチャの考え方に基づき収集・整理・活用して、京都の交通・観光に関する課題解決に資するアプリケーションやサービスの創出につなげることを目的として実施しました。
コロナ禍において京都の課題解決の一助となるアプリケーションやアイデアが生まれたとともに、分野や組織を超えたデータ提供・活用に向けた議論が加速しました。
アプリ開発部門・アプリアイデア部門の2部門構成により、事務局が提供する交通・物流・施設に関するデータ(交通環境情報)を用いた、京都の課題解決に資するアプリケーション・アイデアを募集しました。2020年10月17日(土)に最終審査会、2020年11月7日(土)に表彰式を開催し、7つの賞を授与しました。
解決が期待される4つの課題
- 観光動線と生活動線の混在
- 一部のエリアへの観光客の集中
- 交通機関内への大きな手荷物の持ち込み
- 混雑や遅延など実態に即した情報提供ができていない
▶︎交通分野のデータ
静的データ(駅、路線、時刻、運賃データ)
動的データ(車両位置情報等)
▶︎物流分野のデータ
手荷物の一時預かり・配送サービス及び店舗データ
▶︎施設・観光分野のデータ
混雑予想データ
観光スポット情報
拠点サービスAPI
アプリ開発部門 最優秀賞「歩くまち・京都賞」
(仮)京都観光アシスト
松岡輝樹
- 出発地点と出発時刻、周遊する観光スポット、滞在時間を入力すると、バス・電車の乗り換え時刻と歩行ルートが表示される。
- 「お勧めルート」からから観光計画も作成可能。
アプリアイデア部門 最優秀賞「SIP自動運転賞」
手ぶらで歩きたくなるアプリ-Teburan-
東京都立産業技術大学院大学、武蔵恵理子 河西大介、株式会社NTTデータフロンティア 畑中倫也
- 手荷物を預けるサービスを軸に、観光資源の位置情報と混雑統計データから「隠れた観光スポット」をリコメンド。
- 市民もユーザおよびサポーターとして利用可能。
SIP自動運転は、引き続き人文・社会科学の視点も含む総合知をフル活用して、Society5.0の具現化として社会構造を変革する自動運転社会の実現と、その先にある一人ひとりの多様な幸せの実現に貢献していきたいと思います。