道の駅「奥永源寺渓流の里」を拠点に、自動運転の活用も含めた地域の運行主体で運営・展開できる移動手段の望ましいあり方を検証しています
東近江市では、市内外を結ぶJR等の鉄道路線及び路線バスにおける幹線交通を補完するため、コミュニティバス(ちょこっとバス)が運営されており、道の駅「奥永源寺渓流の里」(滋賀県東近江市)にもバス停留所が設置されています。ちょこっとバスと接続した自動運転により、高齢者の移動の負担軽減(道の駅までのちょっとした移動は自動運転、道の駅から行政機能等の集まる永源寺支所等までの移動はちょこっとバス等の使い分け)を目指しています。
実施概要「道の駅 奥永源寺渓流の里」
滋賀県と三重県の県境近くに位置しており、両県を行き来する方々の休憩場所等として多くの方に利用されています。
この道の駅は、閉校した中学校の校舎を再利用し、診療所や地域の交流施設を備える施設としてリニューアルされオープンしました。長期間の実証実験では、道の駅を拠点として、地域の集落や、観光地でもある銚子ヶ口の登山口やキャンプ場を結ぶ約2.2kmのルートで行いました。
ビジネスモデル検証
コミュニティバスと自動運転サービスの接続や観光目的としての活用、毎週日曜日に道の駅で開催される朝市への農作物出荷など、多様な利用形態を検証
技術的検証
15〜20cm程度の積雪でも、安全な走行を確認。1年間を通じ、電磁誘導線による自動運転は支障はなく運用を行っており、積雪時でも10%以上の勾配がある坂を走行可能であることを確認。
SIP自動運転は、引き続き人文・社会科学の視点も含む総合知をフル活用して、Society5.0の具現化として社会構造を変革する自動運転社会の実現と、その先にある一人ひとりの多様な幸せの実現に貢献していきたいと思います。