“MD communet”では、便利な機能や新しいサービスの創出に向けて、地理系データの流通を促進するための仕組みの構築に取り組んでいます
フィジカル(現実)空間のセンサーからサイバー(仮想)空間に膨大なデータが集積されるSociety
5.0では、データ連携の仕組みが求められています。自動運転に必要な高精度3次元地図データをはじめとする交通環境情報の構築に取り組むSIP自動運転では、これらの情報のみならず、産業界や官のもつ地理系データの有効活用に向け、データの検索・API提供及び
新たなサービス開発、課題解決のためのマッチングサイト“MD communet”を立ち上げ、仲間づくりを進めています。
地理系データのデータ活用を進めるために、SIP防災、G空間情報センター及び交通系データをもつ事業者等の方々と連携を進めています
地理系データの活用を促進するため、地理空間情報を集約・提供するG空間情報センター、防災情報を集約・提供するSIP 防災(SIP4D)と協力体制を構築し、API連携(CKAN)により5000件以上のカタログデータを取り込んでいます。また、民間の地図データや交通系データをもつ事業者等の方々とも連携を進め、世の中に散在するモビリティ分野の多種多様な交通環境情報をポータルサイト上で一元的に集約し、新たなビジネス創出の支援を目指します。
様々なデータ活用ユースケース
- 物流事業者向けナビゲーションサービス
- パーソナルナビゲーションサービス
- 観光都市部における課題解決
- 道の駅自動運転バス
- 自治体・緊急⾞両出動⽀援
- 建設⾞両運⾏管理
- 案内ルートの付加情報表⽰による利⽤者⾏動⽀援
- 商⽤⾞ルート選定/安全運転支援
交通環境情報を集約したポータルサイト
実証実験やアプリコンテストで、交通環境情報の活用によるサービスの付加価値の向上や新サービスの創出の可能性について検証しました
様々な交通環境情報に加え、気象情報・防災情報・混雑情報などを活用することによって、物流事業者向けナビやパーソナルナビなど新たなサービスを加えたナビゲーションシステムを開発し、有効性を検証しました。また、京都市および交通事業者の皆様のご協力のもと、生活導線と観光導線が混在する京都市にて、その課題解決に向けたアイデアを募集するアプリコンテスト『KYOTO楽Mobiコンテスト』を開催し、広く一般の皆様にデータ活用の有効性を体験いただきました。
KYOTO楽Mobiコンテスト
生活動線と観光動線が混在する京都市での課題解決を目的に、交通環境情報を用いて京都の「課題」を解決するアイデアを募集するコンテストを開催。
SIP自動運転は、引き続き人文・社会科学の視点も含む総合知をフル活用して、Society5.0の具現化として社会構造を変革する自動運転社会の実現と、その先にある一人ひとりの多様な幸せの実現に貢献していきたいと思います。