自動運転(運転支援)システムの普及による交通事故削減効果を推計し、社会的受容性の醸成に資する成果を提供します
本研究においては、初年度において選定したシミュレーション、作成したシミュレーションデータ、地図データ及び、別事業である「自動運転による交通事故低減等へのインパクトに関する研究」より提供される普及シナリオから算出する自動運転(運転支援)システム車両の普及率を用いて交通事故削減効果推計シミュレーションを実行し、自動運転(運転支援)システムの普及による交通事故削減効果の推計を行います。
SIP第1期における交通事故低減詳細シミュレーションの開発
①マルチエージェント交通環境型シミュレーションの開発
②交通参加者の行動モデルの構築
ドライバモデル運転プロセス(知覚・認知、判断、操作)、ドライバエラー(脇見等)、ドライバ属性に応じたパラメータ設定(方遵守傾向、運転スキル、覚醒水準などの分布)
歩行者モデル定点観測・実験に基づき歩行者の行動を解析し、モデル化
自動運転システムモデルセンサー認識範囲や制御仕様(動作タイミング等)などのパラメータ設定
③開発したシミュレーション技術の妥当性検証
モデル地域の選定(大都市、地方都市、過疎地各1地域)
モデル地域における交通流及び事故の再現性確認(実交通量及び交通事故統計をシミュレーション結果と対比することによって妥当性を確認
④仮定義した前提条件に基づく全国規模での低減効果算出
SIP第2期における交通事故低減詳細シミュレーションの拡充と事故削減効果推計結果
SIP第2期においては、より実態に合わせた交通事故削減効果を推計するためシミュレーションモデルの拡充を実施しました。
また、関係省庁(警察庁、国土交通省)の協力を得てシミュレーション実行用の前提条件となる各種統計データを新たに設定しました。
①行動モデルの拡充
歩行者行動モデルの拡充
自動車行動モデルを新規開発
②前提条件の設定
普及シナリオ※の設定
信号現示・交通規制情報の設定
歩行者・自転車モデルと交通量の設定
速度情報の設定
※別事業「自動運転による交通事故低減等へのインパクトに関する研究」より提供される普及シナリオを用いより精度の高い交通事故低減効果推計を実施。(2015年から5年ごとに2050年までの推計を実施)
各モデル地域の低減効果より、全国交通事故統計データをもとに、 全国規模の交通事故削減効果を推計
モデル地区ごとの交通事故削減効果を推計し、2050年までの自動運転(運転支援)システムの普及による低減効果を算出しました
交通事故削減効果を詳細に推計する
SIP自動運転は、引き続き人文・社会科学の視点も含む総合知をフル活用して、Society5.0の具現化として社会構造を変革する自動運転社会の実現と、その先にある一人ひとりの多様な幸せの実現に貢献していきたいと思います。